2008年5月14日水曜日

強者の論理

今日はゼミに出席しようと思っていたら朝から大降りの雨と芳しくない体調のせいで出る気をなくしたので朝から登校ならぬ投稿してまいます。

昨今のニュースを見ていて思います。
こんなのもしかしたら当たり前のことなのかもしれないしはたまた完全に的外れのことなのかもしれませんが、マスコミは「強者の論理」を軸に報道していることが非常に多いような気がします。

例えば道路特定財源化問題。
あれは一見すると自民党衆議院議員という「強者」が法案を押し通しているようにも見えます。
マスコミはこぞって、「道路族と呼ばれる人たちが国民全体の利益を考えず、無駄な道路建設に税金から費用を捻出しようというとしている」として、あたかも「弱者の国民」の味方“的”な立場から報道をしています。
しかし個人的には構図は逆のような気がします。
明らかにこの問題の本質は地方切捨てを是とするか否か、という部分にあります。
要は強者は「都市在住の国民」、弱者は「地方在住の国民」という構図なので、国民の大半を占める都市在住の国民としての立場から「採算の取れない道路は作るな」と言い切ることこそ強者の論理です。
採算の取れないことはやるな、という数字上の論理は極論を言えばボランティアを否定することと同じなのではないでしょうか。

まあこれは自分が農学部で培ってきた価値観からの主観なのですが、地方切捨てを断行していては農村の荒廃は進むばかりで、日本の食糧自給率の回復など到底無理です。
おそらくこういったマスコミの論理に踊らされている連中の中には食品安全の報道にも踊らされて、国産食品信仰をしている人らも多数いるんじゃないかと思います。
そのような人の形をした抜け殻どもに言いたい。
お前らが食っている飯は一体どこから運ばれてきてるのかわかってんのか!、と。

話がそれてしまいましたが、他にも強者の論理が働いていると感じるニュース(自分が興味あるもの)をあげておきます。
「地球温暖化+バイオエタノール」・・・絶対に強者アメリカの論理。経済維持のためのエネルギー源確保のための“問題”。
「いわゆるニート・フリーター問題」・・・既得権者による論理が働いている。求職者を年功序列制度の弊害でもってはじき出すのを今すぐやめるべき。外国人労働者の雇用促進を打ち出す前に派遣社員の能力見直しが必要。

やっぱり日本は国民主権じゃなくマスコミ主権なんでしょうか。