2008年8月24日日曜日

私塾のすすめを読んで

最近読書のほうが滞っておりました。
だって一日10時間近くバイトしてたんですもの。

ようやく積読本だった『私塾のすすめ』(梅田望夫、斉藤孝著)を読み終えました。
いや~非常に読みやすかったし内容も興味深かった。
駅の階段だったりバイト先の自動ドアの入り口のすぐ手前だったりと
とにかく場所と時間をわきまえず思わず読み耽ってしまった。
生き方のヒントを与えてもらいました。
印象に残ったことを記憶しておきます。


「人生を限定した期間で考える」

生涯磨り減ることの無い資本を身につけるための期間を設定すること。
そしてこの限定した期間中は積極的な意味であきらめる。
人からの評価や金銭的な評価はあきらめて自分で意味づけする、自分で背負う。

会社だと三年続けられるかどうか、という境界線が話題となっているが
一研究者である大学院生にも同じことが言えるのかもしれない。
とにかく我慢してでも、自分に本当に合っていないと感じない限り三年間続けてみる。
奇しくも博士課程は3年間。
果たして逃げることなく3年を全うすることができるほど今やっている研究が好きなんだろうか。


「とにかく量をこなして経験値をあげること」

打たれ弱い、ノーといわれるのが怖いという状態。
これが今の自分にものすごく当てはまっている。
行動することそのものがいつの頃からか億劫になってしまった。
行動しなければ経験値が上がるはず無いというのもうすうす感じてきてはいたけれど
それについて考えることから逃げていたな~。

やはり今の自分は未熟だから、もう少し成長してから行動しよう、
という完ぺき主義的ないけないんだと最近思う。
先送りするにしても次のステップに進むデッドラインを設けないと
ただ逃げているだけになってしまうし。
よく年配の人に若いうちに失敗をたくさん積んどけと言われたきたが
こういうことだったのか、と最近痛切に感じているところ。


「本当に対象のことが好きなのかどうか、とにかく相当勉強してみないとわからない」

この言葉はこの書の中でもっとも自分の心に響いた。
もっと早くにこの言葉を吸収できていれば…
はっきりいって自分が今取り組んでいるテーマが自分にとって
本当に好きなものなのかどうか、自分はわかっていないと思う。
それはギリギリまでそれを勉強したことが無いから。
私は修士一年の頃は勉強を怠っていた、
というか本当に今勉強するべきことはこれでいいのだろうか、
と不安を抱えていて足が竦んでしまっていた。

何だ、迷わず勉強していればよかったんじゃないか。
結局どの道研究を続けるって結論に達する運命だったんだろう。
迷っている暇があったら選択肢のどっちかを全力を注いでやってみて
それで決して後悔しないこと。
そういう生き様をそもそも自分は望んでいたはずだった。

若く生きよう。


明日は学会@秋田の準備の予定。
座右のニーチェを買って持っていこうと思います。